精油でフレグランス
- houra5
- 2018年8月21日
- 読了時間: 5分
こんにちは、いわき市のアロマテラピーサロンKalenです。だいぶ過ごしやすくなってきました。朝晩は半袖では寒いくらいです。
アロマテラピーでは、心や体や精神に対する効能を主に考えて精油を選びますが、香水のようなフレグランス類や香りのキャンドルや室内芳香スプレーなどを作る時は、やはり目的に合ったバランスの良い香りを一番に考えたいです。
日本ではあまり香水が売れないと聞きます。日常的に香水を使っている人も少ないと感じます。たぶん日本人は強く香る香水は、人の迷惑になると考えたり、強く自己主張をすることを望まない民族なのかもしれませんね。
しかし身に纏う香りに興味が無い訳では無く、良い匂いのする自分でありたい人は多いと感じます。ヘアーケア製品や、ボディークリーム、柔軟剤などの香りで自分を香らせる方は多いです。香水ほど強く香ることなく、優しくほのかな香りで、自分らしい香りが見つかれば、身に纏ってみたい方は沢山いらっしゃるのではないでしょうか?
香水とオーデコロンの違いは、一番には濃度ですが、その用途やTPOからも香りの傾向の違いがあります。市販の香水の濃度は約15~30%、持続時間はだいたい6時間以上。オードパルファンは約8~15%、5時間くらい。オードトワレは約4~8%、3時間くらい。オーデコロンは約3~5%、1時間くらい。目安です。日本人の好みを考えると濃度の低いトワレやコロンのような比較的爽やかで優しい香りが良いのではないでしょうか。
一昔前は自分の好きな香りを自分で手軽に作れませんでしたが、精油が簡単に手に入るようになり誰でも作れるようなりました。ただ自分の好きな香りをイメージ通り作るには、沢山の香りを経験して試しながら試行錯誤しなければならないかもしれません。しかし今は情報も簡単に手に入るので、精油で有名香水風にブレンドしたレシピや、お勧めのブレンドから好みの香りが簡単に見つかるかもしれません。
自分で香水を作るのに沢山の精油が必要なわけではありません。なぜなら、1種類の精油には100種類を超えると言われる香りの成分が含まれています(100%成分が解明されたものはありません)ので、1種類でも十分複雑で豊かな香りであることは間違いないからです。ですので、少ない種類の精油のブレンドが上手に出来れば、素晴らしいオリジナルの香りが出来きそうです。楽しそうでしょう(^.^)
たとえば2種類の好きな香りの精油があったとします。半々でブレンドしてちょうど良いかと言うとそうでもないかもしれません。香りの強さが全然違う場合もありますので、1対4とか2対3とか1対9とかいろんな割合でブレンドして自分の鼻で違いを感じて、好きな精油の香りが生かせるバランスを見つけるのが良いと思います。
私は精油をエタノールで10%に希釈して(強い精油は5%や1%)使用していますが、原液で香りを見るより、香り成分の立ちが良く見えるように思います。さらには色々な割合でブレンドして見るので、経済的にも良いです。出来上がったものをそのまま使ってもオードパルファンくらいの濃度です。半分に希釈すればオーデコロンくらいになります。
精油の香りには柑橘のような香りとか、花のようなとか、ハーブのようなとか、木のようなとか、バニラのようななど、いろいろありますが、やはり香り立ちや持続時間などが異なってきます。良い組み合わせも無限にあります。使いたい精油が決まったら一つ一つ個性をしっかり知る必要もありますね。
精油は天然の物です。ラベンダーでも香りが違います。選ぶ時は、出来れば学名を確認して、産地や、どこの会社の精油か、鮮度は大丈夫かなど、信頼できる会社の物で気に入った香りのものを見つける必要があります。最初は店頭で二種類くらいの中から好きな方の香りを選ぶと良いと思います。
市販の香水は、化粧品として不特定多数の人が使用するので、皮膚刺激物質など安全面に十分配慮して作られていますが、自分で精油で作る場合は、精油の安全性(光毒性やアレルギーや皮膚刺激)をしっかり考慮して使って下さいね。
好きな香りと嫌な匂い、好きな食べ物と嫌いな食べ物、嫌いなものは受け付けませんよね。ただ、食べず嫌いの物で食べてみたらだんだん好きななった。というのは良く聞く話ですし、精油の香りも「最初はピントこなかったけど、2度3度と嗅いでみたら、最初より香りが分かるようになった」と皆さん言われます。
初めての匂いは、脳がなかなか認知出来ません。どうゆう物なのか認知に至る脳の神経回路が出来上がっていないからです。精油は外国産の物が多く、初めて嗅ぐ匂いが多いから当然ですね。そこで精油の匂いを嗅ぐ前に何らかの情報を付け加えると、良いイメージを加えると良い匂いになってしまうし、「ちょっと汗臭い匂いが入っていますね」などと言うとあっさり嫌われてしまいますから注意が必要です。
精油で香りをブレンドして楽しもうと思ったら、日常的にいろいろな香りを意識して生活されると良いと思います。ブレンドするには香りを一つ一つ自分なりに記憶していかなければなりませんが、○○の匂いに似ているとか××のようだなどと自分がその匂いと分かるように記憶の中に整理して置きます。混ざっていても嗅いだ時にそれと分かるようにです。
良く鼻の感度が良いからでしょう、と言われることがありますが(年を取ると衰えていきます)。いろいろな匂いを嗅いで覚えていくと、鼻の感度は変わらなくても脳への神経回路が出来上がってくので、嗅覚は鍛えられることになるそうです。沢山の匂いに興味を持ち覚えていくことが大事なようです。
少しずつ精油を試していくと、精油全体の事が見えてきます。香りを立体的に捉えた香りのピラミットという図が香りのイメージを把握するのによく使われますが、なるほどそうなっているのか、と分かると香りの楽しみがさらに深くなると思います。
精油で香水を作るのは簡単で楽しい!と書きたかったのですが、なんだか面倒じゃないかと言われそうです。いやいや簡単なんです。ほんの数種類を混ぜるだけなのですから、、、。精油の香りに興味を持っていただき、混ぜたらどんな香りになるだろう、ワクワク。素敵な香りが出来るかもしれません。いろいろな香りを試したい方はお申し出下さいね。では、また。
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