雨のにおい
- houra5
- 2018年6月17日
- 読了時間: 3分
こんにちは、いわき市のアロマテラピーサロンKalenです。爽やかな明るい春を楽しんでいたら、(^-^;あっと言う間にどんより雨の季節。季節の変わり目で体調を崩されてはいらっしゃいませんか?私はちょっと風邪を引いてしみました。
雨の季節は体も心もちょっと重くなりがちで、体調がいまいちだと尚更ですね。私もふと暗い考えになっている自分に気づくことがあり、そんな時は急いで楽しい夏のイベントを考えたりして、意識して気持ちを上向きに替えるようにしています。そして雨の日の楽しみには、ガラス窓越しに雨を眺めながら好きな小説を読んでのんびり落ち着いて過ごすのも良いかなと思うこの頃です。
ところで先日、久しぶりに雨のにおいを里山に出かけた時に感じました。雨の日はよくあるのに、あまり意識出来ていませんでした。たいぶ昔に雨のにおいって、こんなにおいだよ、と話題になったことがありましたがすっかり忘れていました。
晴れの日が続いて雨の降りそうな時、重くなった空気に独特の湿った黒い土のような少しカビっぽいにおいのような感じがありますね。雨が降り出した時や、ザっと降る時にもあるような気がします。土がないアスファルトの都会でないようです。
雨のにおいの原因物質には、まずペトリコール(ギリシャ語で「石のエッセンス」を意味する。湿度が上昇すると鉄分を触媒として生成される物質)。
雨が降らない間に植物が土壌に発する油分が雨が降る直前、湿度が高くなると鉄分と反応してにおいがしはじめる、雨の降りそうなにおい。実際に雨が降り始めると油は流されて匂いも無くなってしまうとのこと。
それとゲオスミン (ギリシャ語で「大地のニオイ」を意味する。土壌中に生息する細菌によって生産される有機化合物の一種)
雨で土が湿ることによってこういったバクテリアが活発化、土中の微生物が作り出すゲオスミンという化学物質が放出。乗じて空中のほこりと反応し合い、あの独特な匂い「 土の臭い」になるそうです。
なんだか『雨のにおい』なんて詩的な感じがしていたのに、ちょっと残念なような、、しかし、また違った気持ちで雨のにおいを感じてみたいと思います。
追記
記憶を辿り、昔~の雨の日に感じたにおいを思い返してみました。雨の日に強く感じたのは、その場所の匂いですが、なにかセンチメンタルになっていた時、失恋した時とか、深く内面の自分と対話していた時とか、雨の中でゆっくり時間が流れていて、じっとしていると周りから漂ってくるいつもは気づかない匂いが強くにおい、その思い出と共にその場面が、ふわっと一枚の写真のように目に浮かびます。においが記憶と結びついていることが嬉しく思います。
雨の中での古い家屋の匂いだったり、土の匂いだったり、植物の幹のような匂いだったり、海の匂いが強く感じたり、花の香りが混じっていたり、古い小学校のにおいだったり、もう忘れてしまったことが、ふわっと思い出すことが出来ました。
雨の日、のんびり、ぼーっと、ちょっと記憶を辿って見てはいかがでしょう?
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